子どもは、大人がする日常生活上の様々な動作の真似をしたがります。
子どもサイズの"本物"を、どのように使えばそれらが実現するのか、繰り返すうちに少しずつできるようになり
「自分でできた」と心の満足感で満たされ、その結果、自立心、独立心が育ちます。
三指(親指・人差し指・中指)を使ってスプーンやお箸を持ち、器の中の物をあけ移します。 生活の食事や将来「ハサミ・お箸・鉛筆」を使う動作へとつながっていきます |
手首をコントロールしながら、こぼさないように量線まで液体を注ぎます。 水の移る音も興味点です。生活の中でもミルクやジュースを注ぐことなどにつながります。 | |
手先の洗練のためのお仕事です。 手や指先の細かい筋肉のコントロール、目と手の協応性が身につきます。 | 30㎝位の木枠に洋服の前身ごろを打ちつけたもので、ボタン、スナップ、リボン結びなどの枠があります。 一連の動作を分析してゆっくり行います。 |
シールを貼る目と手の協応動作によって、集中力と注意力を養います。 |
台紙に印刷されている図形と同一の図形を箱の中から見つけ、のりで貼ります。形の認識、貼り方の習得、指先の運動調整ができ、集中力も養われます。 | 正しくはさみを持つ練習をし、切る能力を身につけます。 |
本物の針で取り組むことにより、注意力と集中力が身につき、目と手の協応動作がよりスムーズになります。 |
腕の筋肉をコントロールし、集中力、独立心を育てます。ごまが変化していく様子、香ばしい香りに気がつきます | 子どもサイズの洗たくそう、洗たく板、石鹸を用い、洗たくの仕方を知ります。腕、手首、指それぞれの筋肉をコントロールし、汚れた布がきれいになっていく様子を全身で感じとります。 |
おしごとにはモンテッソーリ教材を使用します。教具、教材は『日常生活の練習』『感覚教育』『言語教育』『数教育』『文化教育』という5つに領域に分かれており、子どもたちの発達や興味に合わせて環境が設定してあります。また、教材は教師側が与えるのではなく、子ども達自身が選択します。子どもの主体性を尊重し、各々の発達や興味に合わせて自由に活動させることによって、子どもたちの自立心が高められるのです。職員は、定期的に園内及び外部の専門的な研修を受け、技術の向上に努めています。自園では、この教育法を取り入れ、就学児前には心身ともに自立し、「自分の事は自分でできる」事を目的とした成長発達を促していきます。
※モンテッソーリ教育とは イタリア初の女性医師として知られるマリア・モンテッソーリによって考案された教育法です。それぞれ発達段階にある子どもたちを援助し「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間に育てる」ことです。この目的を達成するために、子どもを観察し、そこから得た事実に基づいて教育法を構成し、独自の体系を持つ教具を開発していきました。その教育法の正しさは、現代の大脳生理学、心理学、教育学等の成果によって証明されています。
参考URL:http://sainou.or.jp/montessori/about-montessori/about.php